マイク・シアッチョ著
多くの新興バイオ医薬品企業は、リソースが限られているという理由から、事業継続計画(BCP)の策定を後回しにしがちです。しかし、組織が小規模であっても、予期せぬ業務中断に備えて、基本的な事業継続計画を策定しておくべきです。
包括的な事業継続計画は時間をかけて構築していくものですが、小規模な企業であっても、まずは不可欠な業務プロセスから計画を策定することが重要です。こうした不可欠なプロセスには、給与支払い、銀行・財務管理、売掛金管理といった財務上の義務を果たすための業務や、従業員の安全確保(緊急時の連絡体制など)に関連する業務が含まれます。
中堅・中小規模のバイオ医薬品企業は、業務プロセスの設計において効率性とコスト管理を重視するあまり、運用上のレジリエンス(回復力)を見落としてしまうことがよくあります。その結果、主要な人材やパートナー、システムが機能不全に陥った際に、事業が中断するリスクにさらされることになります。
近年、中堅・中小規模のバイオテクノロジー企業が不可欠な業務プロセスに対して事業継続計画を策定する必要性を示す事例が数多く見られます。
また、承認権限を持つ担当者が退職などで不在となった際、コンピュータ上のワークフローやパートナー企業のサポートシステムの情報が更新されておらず、事業中断時に責任の所在や意思決定が混乱するケースも散見されます。
不可欠な業務プロセスに対して事業継続計画を策定していない場合、重大な結果を招く恐れがあります。レピュテーション(評判)の低下から、従業員や取引先への支払いの遅延まで、その影響は多岐にわたります。最悪の場合、企業として事業を継続できなくなる可能性さえあります。
事業継続計画がない状態で運営することの一般的な影響は以下の通りです。
最近、ある新興製薬企業が、シリコンバレー銀行の破綻を受けて、事業継続計画の策定支援をConverge Consultingに依頼しました。同社はシリコンバレー銀行のみに依存していたため、突然の破綻に不意を突かれ、数日間は従業員や取引先への支払いが可能かどうかも分からない状態に陥りました。このリスクを将来にわたって回避するため、同社は複数の銀行と取引関係を構築し、銀行・財務管理、給与支払い、SEC報告に関する事業継続計画を策定しました。
私たちは、不可欠なプロセスごとに、業務の進め方や詳細な実行手順を文書化しました。さらに、各役割、活動、承認者、関連システムを特定する部門横断的なプロセス・マップを作成しました。この情報を用いて、バックアップ承認者の不在や単一障害点といったプロセスの脆弱性を特定し、発生確率、影響度、緩和策をまとめました。最後に、主要な社内外のステークホルダーの連絡先と、担当者が役割を果たせなくなった場合に備えたシステムアクセスのための認証情報を整理しました。
わずかな時間とリソース、コストを投資したことで、同社は将来の事業中断や不測の事態を乗り切る自信を深めました。経営陣は、シリコンバレー銀行の破綻前に事業継続計画を策定していなかったことを悔やんでいると述べています。
貴社に最適な規模の事業継続プログラムの構築については、当社のチームまでお問い合わせください。 info@convergeconsulting.com までご連絡ください。
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