マイル・イリエフ、ナタリー・コスタ著
ラストワンマイル物流とは、配送センターや薬局から投与拠点に至るサプライチェーンの最終工程を指し、多くの救命治療や高度なケアにおいて極めて重要な物流の一環です。これは医薬品の品質保持と患者の安全性に直結します。医療提供の場が急性期病院から拡大するにつれ、ラストワンマイル物流は、そのケアにおいてより複雑かつ不可欠な要素となっています。
製薬・バイオテクノロジー企業にとって、ラストワンマイル物流の課題は、単に患者や介護者に製品を期限内に届けることにとどまりません。病院、クリニック、薬局、あるいは患者の自宅といったあらゆる環境において、製品が手元に届くその瞬間まで、製品の重要な特性を維持し、患者の安全を確保することが求められます。
バイオ医薬品メーカーのクライアントと接する中で、企業がこれまでラストワンマイル物流に対して受動的な姿勢をとってきた結果、意図せずコンプライアンスや患者の安全を脅かす手順が生じているケースが見受けられます。特に小規模なメーカーは、製品固有の梱包や配送要件を深く理解しておらず、結果としてそれらを遵守できないパートナーに大きく依存している傾向があります。これが、輸送中や最終保管時における温度逸脱やその他のリスクを高める要因となっています。
さらに、既存の規制ガイダンスには、ラストワンマイルに至るまでの物流責任の所在が明確に示されていません。責任の所在が曖昧であることは、生命を脅かす事態を含む深刻な結果を招く恐れがあります。例えば、製品の誤配送が発生した場合、受領の遅延により製品が不適切な環境条件にさらされるリスクがあります。
ラストワンマイル物流で発生した問題を誰が解決すべきかという明確な取り決めがないことも、製品の品質と患者の安全に対する大きな脅威となります。ただし、当局の査察で違反が指摘された場合、その責任と賠償義務は配送パートナーではなくメーカーにあるとみなされる点に留意が必要です。
こうした状況を踏まえ、メーカーは自社の管理下を離れた後、特にラストワンマイルの輸送工程においても、製品の品質を確保するために能動的な役割を果たすことが不可欠です。
私たちはメーカーのラストワンマイル物流を支援する際、以下のベストプラクティスを導入し、メーカーがより積極的に関与することを推奨しています。
以前、臨床段階にあるバイオ医薬品企業を支援した際、メーカーは実際の出荷を行う前に、3PLプロバイダーから米国内の各拠点への配送プロセスを評価する適格性評価試験を実施しました。対象の医薬品は2~8℃で輸送される液体であり、翌日配送が可能なパッシブ型配送容器が使用されました。メーカーは米本土から5つの地域を選定し、冬と夏の異なる温度条件下で医薬品の輸送試験を行いました。
この実地シミュレーションにより、同社は選定した配送ソリューションを評価し、実際の出荷プロセスで発生しうる潜在的なリスクや課題に対処することができました。さらに、配送ネットワーク全体で目標とする温度範囲を維持できることが再確認されました。
ラストワンマイル物流に関するご相談は、弊社のチームまでお問い合わせください。 info@convergeconsulting.com までご連絡ください。
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